コラム
【博多駅徒歩3分】奥歯もセラミックにすべき?メリット・デメリットをご紹介
「前歯は見えるからセラミックにするのは分かる。でも、奥歯は見えないし銀歯でもいいんじゃない?」
そんなふうに思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに、保険診療で入れられる銀歯と違い、セラミックは自由診療になるため費用が高くなりがちです。
一方で、奥歯だからこそセラミックを選ぶことで得られるメリットも、実は少なくありません。
この記事では、「奥歯もセラミックにするべきか?」と迷っている方に向けて、セラミックのメリット・デメリットを丁寧に解説します。
セラミックとは?どんな素材?
セラミックとは、陶器に似た白い歯科用の素材で、天然歯に近い見た目と強度を兼ね備えた人工材料です。
前歯の審美治療に使われるイメージがありますが、強度の高いジルコニア系セラミックが登場したことで、奥歯への使用も広がっています。
また、金属を一切使用しない「メタルフリー治療」ができることも、注目される理由のひとつです。
奥歯をセラミックにするメリット
金属アレルギーの心配がない
銀歯(パラジウム合金など)に使われている金属は、唾液によって少しずつ溶け出し、体内に取り込まれることで金属アレルギーを引き起こす原因になることがあります。
セラミックは完全な非金属素材なので、金属アレルギーの心配がありません。
すでに皮膚のかぶれなどを経験している方、将来的な健康リスクを避けたい方にとっては大きな安心材料です。
汚れがつきにくく、虫歯・歯周病の再発を防ぎやすい
銀歯は表面がざらつきやすく、プラークが付きやすいため、虫歯や歯周病の再発リスクが高まります。
とくに奥歯は自分では磨きにくいため、ケアの難しさが重なりやすい部分です。
一方、セラミックは表面が滑らかでプラークが付きにくく、清潔な状態を保ちやすいのが特長です。
さらに、接着時の密着度が高いため、隙間から細菌が侵入して再び虫歯になる「二次カリエス」のリスクも抑えられます。
噛み合わせが安定しやすい
保険の銀歯は、経年劣化によって少しずつ変形したりすり減ったりすることがあります。
その結果、噛み合わせのバランスが崩れて、あごの痛みや頭痛、肩こりの原因になることもあります。
一方、セラミックは硬すぎず柔らかすぎず、天然の歯に近い摩耗性を持っているため、噛み合わせを長期的に安定させやすい素材です。
変色せず、長期間美しさをキープできる
銀歯は時間とともに黒ずんだり、歯ぐきが黒く変色する「メタルタトゥー」の原因になることもあります。
セラミックは変色しにくく、歯ぐきにも影響を与えにくいため、清潔感のある口元を長く維持できます。
たとえ奥歯でも、口を開けたときにチラッと見えることはあります。
特に人と接する仕事をしている方にとっては、「見えないから気にしなくていい」とは言い切れない部分です。
奥歯にセラミックを使うデメリット
保険がきかないため費用が高い
セラミックは自由診療になるため、1本あたり5万円〜15万円前後の費用がかかるのが一般的です。
奥歯は左右合わせて複数本必要になることもあるため、総額が大きくなる点は覚えておく必要があります。
ただし、「治療の回数が減る」「再治療が少なくなる」など、長期的な視点ではコストパフォーマンスが高いという考え方もあります。
強い衝撃で割れる可能性がある
セラミックは硬くて丈夫な素材ですが、金属ほどの粘り強さはありません。
そのため、硬いものを無理に噛んだり、強く食いしばるクセがあると、割れてしまうリスクもあります。
とくに歯ぎしりや食いしばりが強い方には、「ジルコニア」など耐久性の高い素材を選んだり、ナイトガード(就寝時のマウスピース)を併用するなどの対策が必要です。
自分に合った素材選びが必要
一口に「セラミック」といっても、
・ジルコニアセラミック(強度重視)
・e.max(見た目とバランス重視)
・ハイブリッドセラミック(費用を抑えたい方向け)
など、いくつか種類があり、それぞれに適した使い方があります。
奥歯に入れる場合は、「強度を優先すべきか」「自然な見た目も大事にするか」など、ライフスタイルに合った選び方を歯科医と相談することが大切です。
奥歯をセラミックにするか迷ったら
奥歯は毎日かなりの力が加わる場所であり、食事のたびに活躍する大切な歯です。
だからこそ、見た目以上に「長持ちする」「トラブルが少ない」素材を選ぶことが重要です。
以下のような方は、奥歯にもセラミックを選ぶ価値があります。
・銀歯で再治療を繰り返してきた
・金属アレルギーが心配
・将来の健康リスクを減らしたい
・清潔感や口元の印象を大切にしたい
・歯を長く大切に使いたいと考えている
逆に、「費用をできるだけ抑えたい」「短期間で済ませたい」という方には、保険治療とのバランスを取りながら部分的にセラミックを取り入れるという選択肢もあります。
奥歯こそ“見えないけれど、よく使う場所”素材選びは慎重に
奥歯は見えにくい場所だからといって、適当な素材を選んでしまうと、虫歯の再発や噛み合わせのトラブルを引き起こす原因になります。
セラミックは確かに費用はかかりますが、
・再治療の少なさ
・清潔さの維持
・長期的な健康への影響
などを考慮すると、奥歯こそ選ぶ価値がある素材とも言えます。
治療を始める前に、素材の違いや将来のことまで含めて、歯科医とじっくり相談することが大切です。
自分のライフスタイルや価値観に合った「納得のいく選択」を見つけて、安心して長く使える治療を選びましょう。
福岡市博多区の「やました深江歯科クリニック」
福岡県福岡市博多区のやました深江歯科クリニックは、前「深江歯科クリニック」の理念や思いを受け継ぎ、患者さんに笑顔を提供できる歯科医院を目指しています。
新しく歯科医院を探している方はもちろん、これまで「深江歯科クリニック」を利用されていた患者さんにとっても、気軽に足を運んでいただける場所になれたらと考えております。
治療では、患者さんの気持ちに寄り添うことを何より大切にしています。
むやみに歯を削るのではなく、できるだけ歯を長持ちさせることを重視し、必要な場合のみ処置を行います。
初期の虫歯であれば、すぐに削らずに経過を観察することもあります。
お口に関するお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
やました深江歯科クリニック
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